2016年5月から6月までの約1か月間、ドイツからマイセンクリスタルのアーティスト、ヨルク・ヴェスツカルニス氏が来日し、全国の百貨店で素晴らしいグラヴィール技術を披露いたしました。 ヴェスツカルニス氏は、これまで何度も来日する親日家であり、昨年の実演の際にインタビューにお答えいただきました。今回のインタビューにも快く応じてくださり、仕事のこと趣味のことなど、いろいろなお話しをお伺いすることができました。 ヴェスツカルニス氏のインタビューをご覧ください。

ヨルク・ヴェスツカルニス氏
▲作業をするヨルク・ヴェスツカルニス氏
ヨルク・ヴェスツカルニス氏
Mr.Jörg Weszkalnys   プロフィール

1974年10月17日、シュプレンベルク生まれ。 東ドイツのクリスタル工業の中心地だった、ヴァイスヴァッサー近郊で育つ。ガラスの研磨職人であった祖父の影響を受け、ガラスの分野で働くことを幼い頃より志し、1991年から1994年まで、ツヴィーゼル(バイエルンの森)でガラス加工の職業訓練を受ける。1996年、マイセンクリスタル社で働き始める。ウォルフガング・ウルマンや、ロルフ・ハイヤーといったマイスターの下で、制作技術を習得する中、創造性の豊かさで注目を集め、現在は開発チームに所属。特に、動物、人物のグラヴィールを得意とするグラヴィーラーです。

マイセンクリスタル社が誇るアーティスト4 人が、「自然の中の鳥たち」をテーマにした世界限定作品を発表しました。 マイセンクリスタルの故郷は、ドイツのエルベ川流域の緑にあふれた町。その豊かな自然の中で繰り広げられる動物や植物たちの営みは、アーティストたちの最高のインスピレーションの源です。 2016 年度の世界限定作品「自然の中の鳥たち」は、そうしたアーティストたちの自然に対する深い愛情を背景に誕生しました。

- マイセンクリスタルの故郷 マイセンの風景 -


-また、今回で8 回目の来日、実演となりますが、実演の際にはいつもどのようなことを考えていらっしゃいますか?

J・W.:ヨルク・ヴェスツカルニス氏(以下J・W):  普段、マイセンで仕事をする際は、一人で黙々とグラヴィールをするのですが、実演の際には、いろいろなお客様がいらっしゃり、出来上がった作品や自分の作業工程をご覧になるので、グラヴィールを失敗しないよう、作業に集中しながら、お客様の様子を観察したり、ときには、お客様とお話ししたり、ご質問をお受けすることもあります。

普段と違う環境で、戸惑うことはありませんか?

J・W.:ありません。逆に、どのようなお客様が、マイセンクリスタルに興味を持ってくださるのか、どういう点に感心があるのかを、自分の目や耳で確かめることができるので、新しい作品への創作意欲をかきたてられます。

インタビュー中に登場した 世界限定作品


三層色被せ花瓶「メジロと柿」
(ロルフ・ハイヤー)

三層色被せ花瓶「極楽鳥とオーキッド」
(ルッツ・ハウフェ)

三層色被せ花瓶「ハチドリとオーキッド」
(ロルフ・ホフマン)
-日本で、訪ねてみたい街はありますか?

J・W.:東京、大阪、名古屋などの大きな都市を訪れたことはありますが、機会があれば、いろいろな街を訪問したいです。 ドイツでもそうですが、地域が違えば、文化や生活も変わるので、いろいろな日本の文化を知りたいと思います。 また、休暇が取れれば、沖縄にも行ってみたいと思っています。

日本の皆様に何かメッセージをお願いします。

J・W.:大好きな日本のことをもっと学んで、日本の皆様に、よりマイセンクリスタルのことを好きになっていただけるよう頑張っていきたいと思います。


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